トップページ > 協会案内 - 会長挨拶

会長挨拶

公益社団法人 緑の安全推進協会
会長 根岸 寛光 

ご挨拶

 皆様、お元気でお過ごしでしょうか。日ごろから皆様には当協会の活動に一方ならぬご支援をいただいておりますことをこの場を借りてあらためてお礼申し上げます。

 農政は大きな変革の時期を迎えており、2016年11月には「農業競争力強化プログラム」が策定され、生産者の所得向上につながる生産資材価格形成の仕組みの見直しが位置づけられております。
  この一環として、病害虫防除についてもこうした視点を踏まえた取り組みが進められており、都道府県ごとに作成されている防除基準は、病害虫の発生動向に応じた地域での作成について検討されるなど適時適切な防除の推進が図られるところです。
  このような流れの中で、農薬の規制に関する国際的な動向等を踏まえて、農薬の安全性の一層の向上、農作業の安全性の向上、生産コストの引き下げ、農産物の輸出促進及び日本発の農薬の海外展開の促進を目指す姿として、農薬取締法一部改正が今通常国会で成立し6月15日には公布されており、内容に応じて6ヶ月以内、2年以内と段階的に施行される予定です。
  内容的には、再評価制度の導入や農薬の登録審査の見直しが主体ですが、農薬使用者に対しては、農薬の安全かつ適正な使用に関する知識と理解を深めるように努めることが条文に追記されるなど、当協会の農薬の安全使用に係る指導・管理士に係る支援事業の必要性が増すとともにその果たすべき役割が重要と受け止めています。
  特に、公益目的事業である「緑の安全管理士」資格に関しては、「住宅地等での農薬使用に係る通知」でその責務が明確にされています。これを契機に、受講者の増加傾向が見られています。
  この変革の中での農取法の改正は、農薬使用の現場で指導・監督しうる「緑の安全管理士」としての役割の認識を社会に広げるとともに適正使用の普及が必要と考えており、皆様方のご協力をお願いするところであります。
  当協会としましては、最新の情報を速やかに、かつ的確に分かり易く皆様のお手元にお届けする当初の役割が重要であると再認識するとともに、さらなる努力に努めることにしております。

 当協会の事業に対する会員の皆様の日頃からのご理解に感謝するとともに、皆様方の尚一層のご指導とご鞭撻をお願い申し上げます。

(平成30年6月)

でんわ相談
03-5209-2512